「ニコニコ動画」の生放送サービス「ニコニコ生放送」にて、生番組「指揮者/飯森範親が語るクラシックの魅力」を1月4日(水)22時30分より放映、同番組のレポートをお送りする。
1月4日、ニコニコ生放送に東京交響楽団正指揮者の飯森範親氏が出演し、クラシック音楽の魅力についてトークを行った他、チェロ奏者の樋口泰世氏と共に人気ボーカロイド曲「みくみくにしてあげる」をクラシック版アレンジで生演奏した。
飯森氏はこれまでにフランクフルト放送響、ケルン放送響、チェコフィル、モスクワ放送響等に客演してきた他、ドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督に着任し、日本ツアーを成功に導いた世界的な指揮者。
1月7日には東京交響楽団第596回サントリーホール定期演奏会「ローマ三部作」の指揮を務め、ニコニコ生放送ではその模様を生中継することが決定している。
番組内で飯森氏はクラシック初心者も多いニコ生ユーザーに向けて「ローマ三部作」の魅力・聴き所を丁寧に解説。
作曲家・オットリーノ・レスピーギの経歴や作曲された当時の時代背景に加えて、「『ローマの噴水』はレスピーギがローマの噴水を見ながら人々の営みを曲にしたもの。
『ローマの松』は長い間ローマの町を見続けてきた松にスポットを当てた曲。
『ローマの祭り』は猛獣に人を食べさせる残忍な祭りの光景を表現した曲なんです」と、各曲がどんな風景を表現したものなのかを詳しく解説した。
これに視聴者からは「解説うまいなぁ」「飯森さんの話の引き出しは本当無限大だなあ。
勉強してるんだろうなあ」「解説は大事ですね」といった声が寄せられていた。
また、飯森氏はMCの金本アナウンサーと共にニコ生視聴者からのコメントを拾いつつ、コンサートの裏話から、指揮指導で参加したTVドラマ「のだめカンタービレ」の話、さらにはプライベートの話題まで幅広いトークを展開。
「コンサートのプログラムを誰が決めるのかは、どこが主催するかで変わる。
オーケストラが主催なら自分で決められる」「ダニー・Kさんというコメディアンがギャグをやりながらニューヨークフィルハーモニーの指揮をするビデオは面白い」など様々な話題でニコ生ユーザーを楽しませていた。
また、視聴者コメントから拾った筋肉の話題で盛り上がり、「多い月で250キロくらい走っている。
地方や海外に行くことが多いので、食べ物にも気を遣う」と自己管理の大切さを語る場面もあった。
さらに飯森氏はニコ生ならではのアンケート機能にも興味を示し、「普段、クラシックを聴きますか?」という質問に78.8%が「はい」と答えたのには「すばらしいじゃないですか!」と笑顔を見せていた。
番組後半には、東京交響楽団のチェロ奏者である樋口泰世氏を招いて、ニコニコ動画で人気のボーカロイド曲「みくみくにしてあげる」のクラシックアレンジ生演奏が披露された。
これは番組スタッフからの無茶ぶりに応えて急きょ準備した演奏だったのだが、飯森氏のピアノと樋口氏のチェロによって「みくみくにしてあげる」は見事にクラシックバージョンとして生まれ変わっており、その完成度の高さに視聴者からは「最高だ」「プロすごすぎワロタw」「やばw聞き入ってたw」といった絶賛のコメントが数多く書き込まれていた。
(参考:演奏の様子は「演奏してみた」としてニコニコ動画でご視聴いただけます。
「クラシックのプロが「演奏してみた」みくみくにしてあげる♪」:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16611713)
最後に飯森氏は今回のニコ生出演について、「若い方にもクラシック音楽の魅力を伝えたい。またこういった番組が今後も続いていくようによろしくお願いします」とニコ生とクラシック音楽とのコラボレーションに期待を寄せた。
なお、ニコニコ生放送では、1月7日(土)18時よりサントリーホール(大ホール)にて開催される『東京交響楽団 第596回定期演奏会「ローマ三部作」』(作曲=オットリーノ・レスピーギ/指揮=飯森範親)の模様を生中継が決定している。
■番組概要
番組名:東京交響楽団 第596回定期演奏会「ローマ三部作」
日時:2012年1月7日(土)18:00~
概要:
東京交響楽団 第596回サントリーホール定期演奏会
交響詩「ローマ三部作」
作曲=オットリーノ・レスピーギ
指揮=飯森範親
URL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv74376602
料金:ネットチケット:525pt(円)
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