現在話題の『薬屋のひとりごと』に登場する主人公・猫猫の母親である鳳仙(フォンシェン)。
「鳳仙って一体どんな人物なの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
本記事では猫猫の母親・鳳仙の人物像、悲しい過去、病、死についてまとめました。
「猫猫の母親・鳳仙は梅毒で鼻がない?」
「猫猫の母親・鳳仙が身請け破談した理由は?」
「猫猫の母親・鳳仙は最後に死亡した?」
それではまず鳳仙の人物像について紹介します。
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【薬屋のひとりごと】猫猫の母親・鳳仙(フォンシェン)とは?
引用元:【薬屋のひとりごと】コミックス8巻扉絵
猫猫の母親である鳳仙(フォンシェン)は、美しき妓女として花街で輝いていた人物です。
そんな鳳仙はどんな人生を歩み、そしてどんな恋をして猫猫を身籠もり、最後を迎えていったのか気になりますよね。
今回はそんなヒロインの母親である鳳仙についてまとめていきたいと思います。
鳳仙(フォンシェン)とは
鳳仙は花街のトップ妓楼である「緑青館」で働いていた妓女です。
三姫の女華に梅梅と白鈴の前に活躍していた緑青館を代表する妓女でもあり、多くの男性を魅了させた美女とも言われています。
特に囲碁や将棋の名手として知られ、男性に対しては辛辣で媚びを売らない冷たい態度を取り、容易に落とす事の出来ない高嶺の技女として花街に君臨していたのです。
鳳仙に惹かれていた多くの金持ちや役人などは鳳仙と逢う為に多くの金銀を溶かしたとされ、冷淡かつ冷笑な美女を振り向かせようとしていました。
そんな鳳仙が心惹かれた相手は、羅漢と呼ばれる茘の国の軍部で変人として名高い軍師。
二人の出逢いは、決してロマンティシズムに満ちたモノではなく、羅漢の同僚の嫌がらせでした。
羅漢は優秀な人事を行う事の出来る軍人であり、また将棋や囲碁にも負け無しと謳われた軍部の優秀な人材。
しかし、人の顔を見分けることが出来ず、名前を覚える事の出来ない羅漢の存在は、一部の人間からは疎ましく思われていたのです。
そんな羅漢を負かしてやりたいとする同僚の悪意によって、妓楼で負け無しの妓女として知られていた鳳仙と羅漢を戦わせた結果、羅漢は負けてしまいました。
妓女に軍師が負けたと、その悪戯を仕込んだ同僚の思惑は成功するも、羅漢にとって鳳仙の出逢いは屈辱的なものではありませんでした。
初めて自分を負かした人間がいると笑い、そして鳳仙の顔を覚える事が出来たのです。
そしてそれが鳳仙との最初の出逢いとなりました。
羅漢にとって生れて初めて人の顔を覚える事の出来た女性であり、また自分を負かした女性と、鳳仙に興味を持った羅漢は、次第に惹かれていく事になります。
それは鳳仙も同じでした。
羅漢と言う男性との囲碁や将棋の勝負に、初めて楽しいと思える時間を過ごしていき、その時だけ妓女ではなく、一人の人間として見てくれていた羅漢に惹かれていったのです。
男性に媚びを売る事をせず、常に自分の意思を持って妓女として生きてきた鳳仙にとって、羅漢の存在はいつしかかけがいの無い存在となっていきました。
次第に二人は惹かれ合っていき、恋をする様になります。
でもそれは報われない愛の形ともなってしまうのです。
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【薬屋のひとりごと】猫猫の母親・鳳仙は梅毒で鼻がない?
引用元:【ヒーロー文庫】公式X
猫猫の母親である鳳仙の身体は、梅毒により重篤の状態で鼻が欠けてしまいました。
鳳仙はかつての美しさを失い、人目に避ける様に、緑青館の離れで残されていた時間を過ごしていました。
かつては花街で誰もが焦がれていた美貌は全て失われ、残された余命の中で生きていた鳳仙はなぜ梅毒に感染してしまったのか見ていきましょう。
鳳仙が梅毒に感染したのは緑青館を守るため
鳳仙が梅毒を患ってしまった背景には、鳳仙の妊娠により緑青館の経営を悪化させないために、鳳仙自身が見知らぬ男達に身体を許したことが感染理由です。
鳳仙は高額な値が付くほどに身請けを求められていた妓女でした。
しかし、鳳仙は身請け前の妓女として、決して行ってはいけない事をしてしまいます。
それは子を宿した事でした。
後に猫猫となる我が子を宿した事で鳳仙の人生は大きく狂ってしまう事になります。
妓女が身請け前に子供を宿す事は妓楼の世界においては決して許される事ではありませんでした。
自分の価値を上げる為には身持ちを堅くし、決して安易に届かない高級な存在として己の価値を上げる事が求められる存在。
それが妓女であり、鳳仙は巨万の富を持つ大金持ちや、国の政治に関わる大臣に見初められ、高い値を吊り上げられていました。
そんな中での妊娠は、鳳仙自身の値を下げてしまう事になります。
そして子供を身籠もってしまった鳳仙は、妓女としての価値を下げてしまい、身請けを求めていた富豪の欲から見放されたのです。
子を宿してしまった妓女には価値は無く、鳳仙は高嶺の華では無く、路傍の野花と成り果ててしまい、羨望の眼差しを受ける事はなくなってしまいます。
落ちぶれてしまった妓女として名を傷つけてしまった鳳仙は、自分の居場所である緑青館をも巻き込んでしまったのです。
妓女の躾けも出来ていない妓楼と蔑まされ、経営が傾いてしまう緑青館。
華やかなイメージは失われ、風前の灯火となってしまった緑青館を立て直そうとした、やり手婆の奮闘の中で、鳳仙は夜鷹の様な仕事を行ってしまいました。
その為に鳳仙は見知らぬ粗暴な男達に身体を許し、その結果に梅毒を患ってしまったのです。
鳳仙は梅毒が重症化したため鼻が欠けた
鳳仙は梅毒によって身体が蝕まれていたにも関わらず身体を酷使し、後に医者から治療を受けたものの、時は遅く、鼻が欠けてしまったのです。
鳳仙が夜鷹の様に身体を酷使していた中で、次第に梅毒の蝕みが始まっていきます。
初期状態を患っていく中で鳳仙は決して医者に掛かる事は無く、己の身体をさらに酷使してしまいます。
羅漢が必ず迎えに来てくれると信じていた鳳仙は、その想いだけど支えにして、過酷な日々を過ごしていました。
しかし鳳仙のその想いは、呆気なくに打ち砕かれてしまいます。
それは羅漢が失脚し、都を離れる事になったと、その知らせが鳳仙の最後の心を折ってしまうのです。
梅毒の患いは、かつて聡明だった鳳仙の思考を奪っていき、理性と知性に満ちていた鳳仙は正気を失い、産んだ娘である猫猫の小指を切り落としてしまうのです。
そして、その指は自分をも斬り裂く事になります。
凶行を行った鳳仙を救ったのは、流れ着いたばかりの一人の医者でした。
名前は羅門と言い、かつては後宮で医官を務めていた優秀な医者でしたが、花街に流れ着いた医者として資質を問われてしまった羅門は、最初は誰も羅門と関わろうとはしませんでした。
その原因は後宮で皇帝の怒りをかい、肉刑を受けてしまい、不自由な片足を引きずる彼を医者として頼るモノはいませんでした。
そんな医者でしか無い羅門にすがる妓女達の言葉に、羅門はようやくに鳳仙を治療する事に成功するも、既に時が遅く、鳳仙は脳までも梅毒に蝕まれていたのです。
神経毒の重傷によって鼻が腐り落ちてしまった鳳仙は、すでに正気を失い、梅毒の病魔によって身体を患わせていたのです。
長くない先行きの中で鳳仙は自我を失い、羅門の再会を望みながらに身体を壊していきました。
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【薬屋のひとりごと】猫猫の母親・鳳仙が羅漢に身請けされなかったのはなぜ?
引用元:【薬屋のひとりごと】公式サイト
猫猫の母親である鳳仙が羅漢との身請けが破断した理由は、子を身籠った2人でしたが羅漢が久しくしていた羅門が原因で都を離れなければいけなくなったからです。
身請けが破断した経緯と17年ぶりに身請けが叶ったことについても触れていきます。
鳳仙が羅漢と身請けが破断した理由
鳳仙と羅漢が身請けを破断した理由は、互いに想い合っていた2人ですが、鳳仙が子を妊んだ際に身請けをせずに、羅漢が都を離れてしまったからです。
鳳仙は羅漢に自分を身請けをして欲しいと願い、共に生きる道を見つける為に鳳仙は、ある方法を行ってしまうのです。
それは羅漢の子供を身籠もる事でした。
妓女として多くの男達に高額な値段を付けられてしまった彼女にとって、ただの役人でしかない羅漢に身請けをして貰う事は叶わない事です。
値段がつり上がった自分の価値を下げる為には、ある事をすれば良いと、鳳仙は羅漢と一夜を共にしてしまいます。
羅漢と肌を重ね、一夜の中で羅漢と過ごした時間の中で鳳仙は子を宿します。
それが猫猫だったのです。
子を宿した妓女として価値は下がり、羅漢が身請けの出来る事になったと喜ぶも、ある悲劇が舞い込んでしまいます。
それは東宮の第一子が死亡し、その出産に関わっていた羅門は責任を追求され、肉刑を受け、王宮を追放と、漢の羅の家のお家騒動に巻き込まれ、懇意の関係にあった羅漢も巻き込まったため、都を離れる事になってしまったのです。
最初は短い期間と思っていたそれは、3年の月日を要してしまい、その間に鳳仙は身体を壊してしまい、梅毒による患いで正気を失い、床に伏せる事になってしまいます。
3年後に都に戻り、自分に待っていたのは鳳仙の小指と子供である猫猫の小指の入った箱でした。
慌てて緑青館に向かうも、羅漢はやり手婆に門前払いを受け、子供、鳳仙は死んだと告げられます。
都を離れてしまった3年の月日で、彼女に起きた不幸を知り、また産まれた我が子を失ったと絶望した羅漢。
そんな時に娘の猫猫の存在を知るも、既に養子として預かっていた羅門は、羅漢に娘を手渡すことはありませんでした。
鳳仙が子を妊んだ際に身請けをせずに、都を離れてしまった安易な行動が身請けを破断させてしまい、多くの悲劇を生んでしまったのです。
鳳仙は羅漢と17年後に身請けする
鳳仙と羅漢が17年ぶりに再会し、身請けした理由は娘である猫猫の奇策により叶ったのです。
羅漢は娘である猫猫が宦官の壬氏に身請けされたと聞き、猫猫を引き取ろうとして接触してきます。
しかし、当の猫猫は羅漢と関わりたくは無く、ある賭けを申し出て、将棋対決をする事に。
結果は猫猫の奇策により酔い潰れて負けてしまった羅漢は、緑青館の妓女を一人身請けする事を約束されてしまいます。
技女を選ぶ中で、かつて鳳仙の禿をしていた梅梅によって、羅漢は鳳仙と再会する事になります。
離れで碁石を玩び、鼻歌を歌っていた鳳仙の姿を見て、かつて失っていたと思っていた鳳仙を身請けすると言い、羅漢は17年ぶりに想いを遂げる事になったのです。
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【薬屋のひとりごと】猫猫の母親・鳳仙は死亡した?生きてる?
鳳仙は梅毒が深刻化してしまい死亡しました。
鳳仙は最終的に身請けされた翌年に命を落とす事になります。
すでに梅毒による侵食は深刻化しており、後数年も持つかどうかと解らない状態までに身を病んでいたのです。
羅門による薬による処方が行われていましたが、発見が遅くなってしまい、神経までも病状が進行していた為に、既に処置する事が出来ない状況になっていました。
治療する対策や手段は西側の医療知識がある事で対処方法はあるも、早期の発見が重要であり、それが遅れてしまった事で鳳仙の梅毒は深刻化してしまいます。
その身体はもう持つ事は無く、身請けを受けた残りの日々を羅漢と共に穏やかに過ごし、見送られながら旅立つ事になりました。
原作小説においては猫猫を産んだ際に死亡したとされていた為に、この羅漢に看取られて人生を終えたのは、幸福だったとも言えるでしょう。
もしもっと処置が早ければ、鳳仙の人生は変わっていたかもしれません。
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【薬屋のひとりごと】猫猫の母親・鳳仙についてのまとめ
引用元:【薬屋のひとりごと】公式サイト
今回は猫猫の母親である鳳仙についてまとめました。
猫猫の母親・鳳仙のまとめ
- 鳳仙は花街のトップ妓楼である「緑青館」で働いていた妓女
- 鳳仙が梅毒になった理由は自身の妊娠により緑青館の経営を悪化させないため、見知らぬ男達に身体を許したことが原因
- 鳳仙は梅毒の症状が悪化したことで鼻が欠けた
- 鳳仙と羅漢が身請けを破断したのは鳳仙が子を妊んだ際に身請けをせずに、羅漢が都を離れてしまったから
- 鳳仙と羅漢が17年ぶりに再会し、身請けした理由は娘である猫猫の奇策
- 鳳仙は梅毒が深刻化してしまい、身請けされた翌年に死亡
妓女として産まれ、妓女として育ち、男性に媚びを売らずに己の才能で妓女としての価値を上げた強い女性として登場した鳳仙。
一人の女性として羅漢を愛し、彼の子供を身籠もった鳳仙。
鳳仙の遺した猫猫が、今後の物語の中で何を成していくのか?
それを見守っていきたいですね。
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