殺伐とした『進撃の巨人』の世界の中でも、人気の高かったサシャの死亡は、読者の中でも悲しいという声が多いです。
「サシャは死亡した?ガビが関係?」
「サシャの死亡シーンは何巻何話?エレンが笑う?」
今回は、サシャの死亡シーンについて解説していきます。
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【進撃の巨人】サシャは死亡した?死因はガビ?
引用元:「進撃の巨人」公式サイト
104期訓練兵の訓練成績においては9位に選ばれるほど戦闘能力があり、何度も巨人との戦いを潜り抜けてきたサシャ。
サシャは、壁の外の国・マーレで戦士候補生として訓練していた少女、ガビに撃たれ死亡してしまいます。
サシャの死亡シーンについて詳しくみていきましょう。
ガビが飛行船に乗り込みサシャに発砲
事件が起こったのは、ガビたちが住むレベリオ地区でマーレの実質的支配者タイバー家による「祭事」が開かれた夜のことでした。
タイバー家の当主・ヴィリーという人物が演説を行います。
ヴィリーの目的は、エレンらパラディ島に住む人類に向けて宣戦布告し、世界を味方につけ、マーレとの共闘を要請することでした。
しかし演説が終わるその瞬間、マーレに潜入していたエレンが現れ、巨人化したエレンにヴィリーは無残にも殺され、食われてしまうのです。
さらにサシャを含むパラディ島の仲間たちもマーレに引き入れられており、たちまち辺りは戦場と化します。
「祭事」の場にいたガビはかろうじて命拾いし、その場から逃げますが、一緒にいた戦士候補生の仲間ウド、ゾフィア2人の死を目の当たりにし大きなショックを受けます。
避難所に辿り着いたガビでしたが、再び混乱する戦場に戻ります。
その途中、ガビと顔見知りの門兵たちに出会い、心配され戻るよう促されている間に門兵たちは何者かに狙撃されてしまいます。
門兵たちを撃ったのは、サシャでした。
建物の上から下を見下ろすサシャをその目にとらえるガビ。
ガビは、門兵の持っていた一丁の銃を手に、走り出します。
エレンをはじめとするパラディ島の兵士たちは次々と戦いを進めていきます。
ようやく戦いにキリを付け、兵士たちは飛行船へ戻っていきます。
サシャも飛行船に戻っており、コニーやジャンとともにその無事を喜んでいました。
飛行船に気付いたガビは、いてもたってもいられず飛行船を追いかけます。
戦士候補生の仲間、ファルコがガビを追いかけ説得しますがガビは聞き入れません。
ガビは飛行船の下へ行き、最後の確認を行っていた兵士を攻撃します。
そしてその攻撃が当たったことで飛行船に乗り込む手段を得たガビは、なおもガビを追いかけてきたファルコに別れを告げ一人で飛行船に乗り込もうとしましたが、ファルコはたまらずガビにしがみつき、2人一緒に飛行船の入口へ這い上がったのです。
2人が飛行船の入口付近にぶつかった音に一人だけサシャが気づきました。
そのわずかな時間に、ガビが兵士たちに向けて銃撃を放ちます。
その銃弾を受けたのは、他ならぬサシャだったのでした。
サシャは致命傷を負い、「肉」と呟いて死亡
ガビの攻撃はサシャの左胸下を撃ち抜き、サシャは倒れます。
すぐさまコニーとジャンが駆け寄り懸命に声を掛けますがサシャの意識はおぼろげ。
「サシャ!!島まで耐えろ!!」と必死に叫ぶコニーの思いもむなしく、サシャは最後に「…肉」と呟き、そのまま息を引き取ってしまうのでした。
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【進撃の巨人】サシャの死亡シーンは何巻何話?アニメは?
引用元:コミックシーモア
サシャの死亡シーンは、コミック第26巻、第105話「凶弾」において描かれています。
アニメでは67話、「凶弾」で見ることが出来ます。
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【進撃の巨人】サシャの死亡シーンでエレンが笑った理由は?
引用元:「進撃の巨人」公式サイト
サシャを撃ったガビとファルコはその場で取り押さえられます。
ジャンは二人を飛行船の別室にいたエレンらのもとへ連れて行きます。
そして、サシャがガビに撃たれ、助かりそうにないということを伝えました。
その場にいたミカサとアルミンは、まさかという表情ですぐにサシャもとへ駆けて行きました。
一方、同じ部屋にいたエレンはその場から座ったまま動きません。
ほどなくして、サシャが亡くなってしまったことをコニーが伝えに来ます。
涙を流すコニーに向かってエレンは、「コニー… サシャは… 最期…何か言ったか?」と尋ねます。
「肉… って言ってた」と、サシャの臨終の言葉を思い出すコニー。
するとエレンは、くくっ、と一笑し、さらにくっくっくっくっく・・・と笑い続けるのでした。
周りにいた仲間たちやガビ、ファルコらもエレンを不気味に思う表情。
ジャンはその身勝手さを非難し、コニーは怒りと不信感で言葉も出ない様子です。
エレンがサシャの死を笑った理由は何だったのか、解説していきます。
①サシャらしい最後
②悪役のふりをした
③自分の無力さ
④未来を知っていた
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①サシャらしい最後
まず一つめの理由は、死の間際でさえ大好きな「肉」と呟き、食べることを忘れていなかったなんて、やっぱりサシャだなと思いエレンは笑ってしまったということです。
サシャと言えば“食べること”。
たとえエレンのように笑うことはなくても、サシャは最後までサシャだった、と思える言葉でした。
また、エレンはその場を見ていませんが、必死にサシャに呼びかけるコニーとジャンに対して、サシャは朦朧とする意識の中で「うるさいなあ…もう…」「ご飯は…まだですか…?」と返答をしていました。
この期に及んで食べることの心配をするなんて、と間抜けにも聞こえるのですが、もしかしたら、心配させまいという気持ちもあったのかもしれませんね。
そういう姿もサシャらしかったといえるのではないでしょうか。
②悪役のふりをした
二つ目の理由は、悪役のふりをするためにわざと笑ったということです。
ジャンが「お前が調査兵団を巻き込んだからサシャは死んだ」と非難するのに対し、何も答えないエレンですが、その真意は最終話の「あの丘の木に向かって」においてのアルミンとの対話で明らかになります。
アルミンが話すように、「すべては…突き放した僕らを エレンを討ち取り人類を滅亡から救った英雄に仕立て上げるため」だったのです。
どういうことか、説明していきます。
エレンらパラディ島に住む人々は、エルディア人という巨人に変身してしまう特殊な民族でした。
エレンらが壁の外に出て知った事実は、パラディ島に住む人々は、恐るべき巨人の力を持つ「島の悪魔」と呼ばれ世界中から憎まれているということでした。
さらに壁の外の世界では巨人の力をも上回る技術が発達しており、無敵の巨人の力を恐れて手出しができなかった壁の外の人類が、パラディ島の人々を消し去るという危機が迫っていたのです。エレンは「地鳴らし」をするほかないとして進撃していきます。
しかし本当は、大切な仲間たちを生き残らせたいと願うエレンの考えも最終話で明らかになります。
それは、仲間たちを、「「島の悪魔」でありながらパラディ島に背き人道を貫いた この世で最も敬意を表される存在」にする、というものでした。
そのためには「地鳴らし」で人類を殺戮する“悪魔“であるエレン自身を仲間たちに討ち取らせなければなりません。
仲間たちがためらうことなくエレンを殺せるようにエレンは悪役のふりしたといえます。
事実、ここでサシャの死を笑ったことで、コニーはエレンへの信頼を失い、エレンの暴走を止める戦いに突き進みました。
もちろんコニーも最後にはエレンの思いに気づくことができました。
昔、エレンが「お前らが大事だからだ」、と照れながらみんなに伝えた思いがつらぬかれていたことがわかりますね。
③自分の無力さ
三つ目の理由は、エレンが自分の無力さを笑ったということです。
実はかつてにもエレンが自分の無力さを笑うシーンがありました。
コミック第10巻第50話「叫び」において、子供のころから親しんでいたハンネスが、目の前で巨人に食われてしまったときのことです。
まさに巨人に体を食いちぎられているハンネスを見てエレンは「はははははは!!」と笑い伏すのです。
しかし決してハンネスのことを笑ったのではありませんでした。
エレンはハンネスを救えず、何もできない自分自身をあざ笑ったのです。
同じようにサシャの死に直面したときの笑いも、決してサシャの死を喜んでいるわけではありません。
サシャを救うことができなかったと感じたエレンが、自分の無力さをあざ笑ったものだったのです。
④未来を知っていた
四つ目の理由は、エレンが未来を知っていたから笑った、というものです。
エレンの持つ「進撃の巨人」の力は、未来を知ることができます。
このあと人類の大虐殺という最悪の過ち行うことになるエレンですが、すべては「巨人の力をこの世から消し去ることになる」未来を知ってこその言動でした。
「進撃の巨人」の力で未来も過去も知れるエレンにとってサシャの死は、巨人の力をこの世から消し去る未来のためには避けて通れなかった出来事だったということでしょう。
ここでエレンが思い出したのは、その昔、上官の食糧庫から肉を盗んできたサシャが、「大丈夫ですよ 土地を奪還すればまた… 牛も羊も増えますから」と言った言葉。
当時のサシャやエレンたちが調査兵団に入り壁を取り返すから、盗んだ過ちは大丈夫だという意味で言ったのでした。
巨人の力が消える未来のために自分の過ちが報われると知っているエレンは、バカをやっていたなと思いながらも、今のエレンを励ましてくれるようなサシャの言動を思い出して笑ったといえるのではないでしょうか。
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【進撃の巨人】サシャとは?
引用元:アニメ「進撃の巨人」公式サイト
ここでサシャについて紹介します。
サシャ・ブラウスのプロフィール
サシャの公式プロフィールは以下のようになっています。
名前 | サシャ・ブラウス |
誕生日 | 7月26日 |
身長 | 168㎝→(4年後)173㎝ |
体重 | 55㎏→(4年後)61㎏ |
出身 | ダウパー村 |
サシャは公式プロフィールにも書かれているほどの食への強い執着ととぼけたキャラクターで、仲間たちみんなに愛されていました。
特に訓練兵団の同期のコニーと仲が良く、よく二人はお互いがバカなことを認めないような掛け合いがあり、面白いシーンが多く描かれています。
また故郷ダウパー村では狩人である父親から狩りの技を教わりながら育ったこともあり、野性的な勘に優れています。
周囲の異変や危険を察知する能力は、調査兵団に入団してからの戦いにも存分に生かされ、巨人に立ち向かっていきます。
しかしマーレに攻め入った戦いではサシャも一兵士として人を攻撃することになってしまいました。
そこで偶然にもガビの知り合いを撃ったことによって、ガビから復讐されるように殺されてしまったと言う見方もできます。
さらにガビがサシャを殺したということを知ったニコロは、自分の作った料理を美味しそう食べてくれるサシャのことを大切に思っていたため、ガビに憎しみを覚え彼女を殺そうとします。
さらに、かつてサシャによって巨人から救われたカヤという少女も同じようにガビを憎みます。
しかし、サシャに狩人としての生き方を教えたサシャの父親は娘の死を受け止めました。
狩人としての生き方が続けられない時代になるからサシャを森から出したのだとし、「…世界は繋がり兵士んなったサシャは…他所ん土地に攻め入り人を撃ち 人に撃たれた」「せめて子供達はこの森から出してやらんといかん」「過去の罪や憎しみを背負うのは我々大人の責任や」と、ニコロを諭します。
その言葉によって、ニコロは自分の過ちを認めました。
カヤは、その後ガビによって命を救われ、二人の少女は憎しみを乗り越え和解します。
みんなから愛されていたサシャだけに、その死に関連して、人々の中で終わりのない復讐が続く悲しさ、そして許し合う意味が印象的に描かれていました。
サシャは、物語の中でネタキャラを担当しつつも、その強さと優しさで仲間たちや出会う人々に愛される、稀有なキャラクターだったと言えますね。
サシャ・ブラウスの声優
『進撃の巨人』アニメにおけるサシャ役を務めているのは、声優の小林ゆうさんです。
小林ゆうさんは、他に『銀魂』の「猿飛あやめ」役でも有名ですね。
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【進撃の巨人】サシャは死んでない?復活は?
引用元:「進撃の巨人」公式サイト
これまで解説してきたように、サシャは命を落としてしまったため復活はありません。
しかし最終話でサシャが描かれます。
そのシーンはエレンが言ったように巨人の力がこの世から消え去ったあとのこと。
あたりを包む煙のなかで、サシャがコニーとジャンの前に現れるのです。
サシャの表情は晴れやかな笑顔でした。
サシャの笑顔を見たコニーとジャンは目に涙を浮かべます。
サシャの死も自分たちの死闘も、すべてが報われた思いがしたことでしょう。
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【進撃の巨人】サシャの死亡まとめ
サシャは、壁の外の国・マーレで戦士候補生として訓練していた少女、ガビに撃たれ死亡してしまいます。
サシャの死亡シーン
- ガビが飛行船に乗り込み発砲しサシャは「…肉」と呟き死亡
- サシャの死亡シーンはコミック第26巻、第105話「凶弾」・アニメ67話、「凶弾」
- サシャの死亡を知ったエレンは笑った
- サシャは命を落としてしまったため復活はない
人一倍以上に強い食への執着を持ちながら、巨人と戦い仲間たちとともに成長してきたサシャ。
巨人ではなく人に銃を向けられて死んでしまったサシャの死は、仲間たちや出会った人々を悲しませます。
しかし、その死に関連する憎しみを乗り越える登場人物の姿は物語の中でも印象的です。
ただ個人的にサシャは大好きなキャラクターだったので、食べ物をたくさん食べて幸せに生きる未来も見てみたかった思いがします。
サシャも生きていたら…そんな想像もかきたててみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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